この記事の最終更新日: 2021年1月3日
うつ病になって辞めた先輩
私が以前勤めていた企業で、仲の良かった先輩がうつ病で退職した経験があります。
原因は、チームリーダーからのパワハラでした。
チームのリーダーは”能力は高いが陰口やいびりが酷い”という厄介な存在で、メンバーは気が滅入っていました。
私は、その時の経験から「良いリーダー」「良いチーム」について考えるようになりました。
今回は、「THE CULTURE CODE」という本の一部の内容を借りて、最高の開発チームをつくる方法を記事にしました。
エリート学生に勝つ幼稚園児集団
こんな実験があります。
この実験は、ビジネススクールの学生グループと幼稚園児グループが実施しました。
明らかにビジネススクールの学生グループが勝ちそうです。
しかし、結果は違いました。
なんと、幼稚園児グループの圧勝です。
チームは、個々の能力の高さではなく、チームとして作用しているか
これが重要なのです。
リーダーとして、メンバーとして、チームを良い方向に導くには、
能力は関係ないのです。
ほんの少しの意識で、チームは変わっていきます。
たとえあなたがリーダーでなくても、チームを変えることができます。
腐ったリンゴとおいしいリンゴ
何が勝敗を分けたのか
先ほどの実験で、学生グループと幼稚園児グループとの決定的な違いがありました。
幼稚園児グループはどんどん失敗を繰り返しながら、
お互いに気を遣わずに、積極的に意見交換をしていました。
しかし、学生グループは意見を出すときにお互いに気を使ったり、
空気を読んだりすることに意識が向いてしまいます。
結果、本当にするべき課題を考える時間が減ってしまっていたのです。
ということは、幼稚園児グループのように、お互いに気を使わないチームが良いチームということです。
腐ったリンゴになるな
良くないチーム、つまり居心地が悪いチームにはこんな性質の人がいます。
- 性格が悪い
- 怠け者
- 周りを暗くする人
このような人が一人いると、チームの生産性が20%以上低下します。
さらに厄介なのは、このような性質は伝染するのです。まさに腐ったリンゴです。
おいしいリンゴになろう
ただし、腐ったリンゴを中和する存在もいます。
それは、おいしいリンゴです。
おいしいリンゴは以下のような特徴を持っており、
安心で居心地の良いチームを作ります。
- 穏やかな態度と笑顔
- 小さな質問を使うことで、相手が発言しやすい環境をつくる
- 挨拶やグータッチなどの、小さいコミュニケーションを盛んに行う
- 熱心に相手の話を聞く
- ユーモアと笑いがある
- ちょっとしたことで、「ありがとう」と言う
- アイコンタクトが多い
- 人の話を遮らない
素晴らしいおいしいリンゴが、チームに一つあるだけで、仕事効率が上がります。
さらには、腐ったリンゴの効果さえ中和するのです。
良いリーダーの条件も同様です。
むしろ、能力だけで引っ張るリーダーよりも、能力が無くとも上記の特徴を持ったリーダーの方が優秀なのです。
なぜなら、チームの総合力で勝てるからです。
さらに安心で居心地の良いチームをつくるには
ここからは、リーダー向けの話になります。
これを心掛けるだけで、さらに安心で居心地の良いチームをつくることができます。
そして、安心で居心地の良いチームは高い生産性を誇ります。
リーダーから弱みをさらけ出そう
弱みを見せることはとても勇気が必要です。
リーダーとしての威厳が無くなってしまうのではないかと考えてしまうことでしょう。
しかし、リーダーが弱みを見せないチームはプレッシャーに苦しむことになります。
なぜなら、メンバーも弱みを見せることを悪だと考え、失敗を怖がるようになります。
そして、意見も積極的にだせなくなります。
メンバーが仕事に怯えた状況で、良い仕事ができるわけがありません。
リーダーからメンバーに、小さな弱みから見せるようにすることで、
安心で居心地の良い、生産性の高いチームを作っていきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
この記事が、チーム開発に不安を覚えている人の参考になれば嬉しいです。
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以上、daigroでした。
大阪のエンジニアが書いているブログ。
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