垂直スケーラビリティと水平スケーラビリティの違いをわかりやすく解説!

垂直スケーラビリティと水平スケーラビリティの違いについて、わかりやすく解説! ITインフラ
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この記事の最終更新日: 2023年3月22日

垂直スケーラビリティと水平スケーラビリティは、システムやアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために使用される2つの異なるアプローチです。それぞれのスケーラビリティには、独自の特徴と利点があります。

垂直スケーラビリティ(Vertical Scalability)

垂直スケーラビリティは、システムのリソース(CPU、RAM、ストレージなど)を増やすことによってパフォーマンスを向上させるアプローチです。これは、サーバーのハードウェアをアップグレードすることで実現されます。例えば、より高速なプロセッサ、より大容量のRAM、より高速なストレージデバイスなどを追加することです。

垂直スケーラビリティのメリットとデメリット

メリット

  1. 管理が容易: システムが1つのサーバーに集中しているため、管理や構成が比較的簡単です。
  2. データ一貫性: データが単一のサーバーに格納されているため、データ一貫性の問題が少ないです。

デメリット

  1. 限定されたスケーラビリティ: ハードウェアの上限に達すると、さらなるスケーリングが難しくなります。
  2. コスト: 高性能のハードウェアは高価であり、アップグレードにはコストがかかります。
  3. ダウンタイム: ハードウェアのアップグレードは、システムのダウンタイムを伴う場合があります。

水平スケーラビリティ(Horizontal Scalability):

水平スケーラビリティは、複数のサーバーに負荷を分散させることによってパフォーマンスを向上させるアプローチです。これは、追加のサーバーをシステムに組み込むことで実現されます。各サーバーは、システム全体の負荷の一部を処理し、全体としてのパフォーマンスが向上します。

水平スケーラビリティのメリットとデメリット

メリット

  • サーバーを追加することで、容易にスケーリングが可能
  • 追加のサーバーは、高性能ハードウェアと比較して比較的安価
  • サーバーが故障しても、他のサーバーが処理を引き継ぐことができる

デメリット

  • 複数のサーバーが関与しているため、管理や構成が複雑になることがある
  • デサーバー間でデータが分散されるため、データ一貫性を維持するための追加の仕組みが必要になる場合がある。
  • アプリケーションやシステムを水平スケーラビリティに対応するようにアプリケーションのアーキテクチャやデータベース設計を考慮する必要がある

まとめ

垂直スケーラビリティはシステムのリソースを増やすことでパフォーマンスを向上させるアプローチであり、管理が容易でデータ一貫性の問題が少ないですが、コストが高く限定されたスケーラビリティしか提供しません。

一方、水平スケーラビリティは複数のサーバーに負荷を分散させることでパフォーマンスを向上させるアプローチであり、柔軟性が高くコスト効率が良いですが、管理やデータ一貫性の問題に対処する必要があります。

どちらのアプローチを選択するかは、システムやアプリケーションの要件に応じて決定する必要があります。

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