この記事の最終更新日: 2020年11月13日
Python公式が、Python_v2をリリース
Python公式ブログが、2020年10月28日にPython v2(Python バージョン2)をリリースしたことを発表しました。
以下、pythonの公式ブログです。(英語で記述されています。)
現在、Python(無印)のバージョンは3.8になっています。
Python_v2はPython(無印)3.8に比べて20%高速化
Python v2はPython3.8に比べて、パフォーマンスが高速になっています。
その差はおよそ20%とのことです。非常に早くなりました。
公式ブログでパフォーマンスについての詳細が確認できます。
Python_v2のデメリット2つ
現状のPython_v2には、大きく2つデメリットがあります。
まだUbuntuでしか使えない
ちょっと触ってみよう!と思っても、現在はOSはLinuxディストリビューションである、
Ubuntuでしかパッケージが公開されていません。
そもそもLinuxやUbuntuなんて知らない!という人にとっては、環境を準備するだけでも一苦労です。
ドキュメントが少ない
Python_v2は生まれたてホヤホヤの言語です。
当然ながら、ネットに使い方やエラーの対処法についての情報はほとんどありません。
自分で試行錯誤しながらコーディングをしていく必要があります。
今から勉強するなら、Python(無印)とPython v2 どっち?
Python初心者ならPython(無印)がオススメ
基本的にPython(無印)で良いと思います。
上で挙げたデメリットの通り、ドキュメントも少なく、
環境を準備するのも一苦労です。
しかも完全に普及するとも限りません。
Python経験者ならPytnon_v2に挑戦する価値あり
逆に、Pythonをある程度経験しているなら、Python_v2に挑戦してみても良いでしょう。
まだ普及していないうちから準備することは、ある意味投資です。
普及した際に、周りより一歩リードできるのは魅力的です。
自分がドキュメントを作ってやる!という意気込みで始めるとなおのこと良いでしょう。
ちょっとしたことでもQiitaなどに投稿すると、後続の人たちが大変助かります。
Python_v2パッケージのダウンロード
GitにてPython_v2のパッケージ版が公開されています。
以下のサイトからダウンロードできます。
Python_v2パッケージをダウンロードする際に生じるエラーの対処法
こちらのサイトにも対処法が載っていますが、英語なので簡単に解説しておきます・
Ubuntuには古いバージョンの仮想環境(vertualenv)とセットアップツール(setuptools)が入っています。
この仮想環境を更新しなければ、エラーが発生する可能性があります。
Python_v2の仮想環境を更新する方法
1.新しい仮想環境の作成
以下のコマンドで、新しい仮想環境を作成します。
pyston -m venv DIR
2.セットアップツールのアップグレード(更新)とインストール
以下のコマンドを実行して、セットアップツールをアップグレードします。
pip-pyston install --user --upgrade setuptools
次に、以下のコマンドを実行することでインストールできます。
pip-pyston install --user
3.仮想環境のアップグレード(更新)とインストール
次に、以下のコマンドで仮想環境をアップグレードします。
ユーザーモードでは機能しないとのことなので、注意してください。
sudo pip install --upgrade virtualenv
これで使う事ができるようになりました。
また、全ての作成した開発環境で、先ほどの使った、
セットアップツールのアップデートを実行しておいて欲しいとのことでした。
pip install --upgrade setuptools
以上、Python_v2とPython3.8との違いとPython_v2のインストール方法についてでした。
大阪のエンジニアが書いているブログ。
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