この記事の最終更新日: 2023年12月31日

はじめに
クラウドコンピューティングでシステムを監視することは大切ですが、そのための用語や概念は難しいものが多いです。特に、「アウトオブザボックス観測可能性」という言葉は、初心者にとってはなかなか理解しにくいかもしれません。この記事では、その概念を簡単に解説します。
「アウトオブザボックス」って何?
「アウトオブザボックス」という言葉は、文字通り「箱から出すだけ」という意味です。つまり、特別な設定やカスタマイズをする必要がなく、箱から出してすぐ使えるような状態のことを言います。クラウドサービスにおいては、最初から用意されている監視ツールや機能を指します。
観測可能性とは?
観測可能性は、システムがどのように動いているかを理解し、問題を見つけて対処する能力のことです。これには、システムのログ(記録)やメトリクス(性能指標)、トレース(処理の経路)などのデータが使われます。
なぜ「アウトオブザボックス」が便利なの?
- すぐに使える: 特別な設定が不要なので、すぐにシステムの監視を始めることができます。
- 初心者にも優しい: 複雑な設定を覚える必要がないので、初心者でも簡単に扱えます。
- コスト削減: 追加のツールを購入する必要がないため、経済的です。
クラウドサービスの例
- AWS CloudWatch: AWSのサービスを監視するためのツールで、ログやメトリクスを簡単に確認できます。
- Google Cloud’s Operations Suite: GCPのリソースを監視し、ログやトレースを集約します。
- Azure Monitor: Azureのリソースを監視し、パフォーマンスやネットワークの状態を追跡します。
まとめ
クラウドにおけるアウトオブザボックスの観測可能性は、システム(ITインフラやアプリケーションを指すことが多い)の状態を簡単かつ迅速に把握するための便利な機能です。これを利用することで、システムの監視や問題解決が、より手軽になります。
この記事が、クラウドサービスの監視ツールの基本的な理解の助けになれば幸いです。初心者の方でも、これらのツールを活用して効率的にクラウドサービスを管理することができるでしょう。

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