この記事の最終更新日: 2025年4月26日

Google Cloudの運用ツールには、Debugger、Monitoring、Profiler、Traceという主要な4つのサービスがあります。それぞれの特徴や違いを簡単にまとめて解説します。
Google Cloud Debuggerとは
Google Cloud Debuggerは、本番環境で稼働中のアプリケーションをリアルタイムにデバッグできるツールです。コードにブレークポイントを設定して、変数やスタックトレースをリアルタイムで確認できます。これにより、アプリケーションを停止させることなく安全に問題を診断できます。
Google Cloud Monitoringとは
Google Cloud Monitoring(旧Stackdriver Monitoring)は、システムやアプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムに監視するサービスです。サーバーやリソースの使用状況、システムの健康状態を視覚的に表示し、異常を検知するとアラートを送信します。インフラ全体の状況把握に最適です。
Google Cloud Profilerとは
Google Cloud Profilerは、アプリケーションのパフォーマンス問題を特定するためのツールです。CPUやメモリ使用状況などを詳細に分析し、パフォーマンスのボトルネックを特定します。アプリケーションの効率改善やリソースの最適化に役立ちます。
Google Cloud Traceとは
Google Cloud Traceは、アプリケーションのレイテンシ(遅延)問題を分析するためのツールです。リクエストとレスポンスの時間を詳細に追跡し、処理に時間がかかっている箇所を特定します。サービス間の通信フローを視覚的に表示し、アプリケーションの性能改善に役立ちます。
各ツールの特徴と違い
ツール | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
Debugger | 本番環境でのリアルタイムデバッグ | コード停止不要、安全なデバッグ |
Monitoring | システムの監視と異常検知 | リアルタイム監視、アラート通知 |
Profiler | パフォーマンス分析と最適化 | CPU・メモリの詳細分析 |
Trace | リクエストの遅延解析とフロー分析 | レイテンシ問題の視覚化 |
まとめ
Google CloudのDebugger、Monitoring、Profiler、Traceは、それぞれが異なる視点からアプリケーションやインフラの運用管理を支援します。各ツールを目的に応じて組み合わせることで、サービスの信頼性やパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。

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