この記事の最終更新日: 2023年12月31日
SSH(Secure Shell)は、リモートコンピュータと安全に通信するためのプロトコルです。SSH接続の際に重要な役割を果たすのが、公開鍵と秘密鍵という2種類の鍵です。この記事では、これらの鍵がどのように機能し、SSH接続にどのように利用されるかについて解説します。
公開鍵暗号化とは
SSH接続で使用される公開鍵暗号化は、二つの異なる鍵を使用する暗号化方式です。これらの鍵は、公開鍵と秘密鍵と呼ばれます。
- 公開鍵:誰でもアクセスできる鍵です。この鍵は暗号化に用いられ、インターネット上で安全に共有することができます。
- 秘密鍵:個人が秘密にしておくべき鍵です。この鍵は復号化に使われ、決して他人と共有してはなりません。
この二つの鍵は数学的に関連しており、公開鍵で暗号化されたデータは秘密鍵でのみ復号化できます。
SSH接続での鍵の使い方
SSHでのリモートサーバへの接続は、以下の手順で行われます。
- 鍵の生成:まず、SSHクライアント(リモート接続を行うコンピュータ)で公開鍵と秘密鍵のペアを生成します。
- 公開鍵の配置:生成した公開鍵をリモートサーバに配置します。これにより、サーバはこの鍵を持つクライアントからの接続を認証できます。
- SSH接続:クライアントは秘密鍵を使用してリモートサーバに接続します。サーバは公開鍵を使ってクライアントの認証を行います。
このプロセスにより、パスワードを使用せずに安全な接続が可能になります。
なぜ安全なのか?
公開鍵暗号化の安全性は、公開鍵と秘密鍵が非常に複雑な数学的関係に基づいているためです。秘密鍵を知らなければ、公開鍵を使って暗号化されたメッセージを解読することは事実上不可能です。この特性により、公開鍵は安全に共有でき、秘密鍵は安全に保持されます。
SSH鍵の生成と管理
生成
SSH鍵は、ssh-keygen
コマンドを使用して生成できます。このコマンドは、公開鍵と秘密鍵のペアを作成し、指定された場所に保存します。
管理
秘密鍵は厳重に管理する必要があります。不正アクセスを防ぐため、パスフレーズで保護することが推奨されます。また、鍵は定期的に更新することがセキュリティ上良い習慣です
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