この記事の最終更新日: 2023年6月14日
GPT-3.5 Turboモデルのアップデート
OpenAIは、開発者向けプラットフォームにおいていくつかの重要なアップデートを発表しました。その中でも特に注目すべきなのが、GPT-3.5 Turboモデルのアップデートです。このアップデートにより、より制御可能な応答や新しい機能が追加され、さらなる進化が達成されました。
gpt-3.5-turbo-0613の新機能
まず、GPT-3.5 Turboは、新たなバージョン「gpt-3.5-turbo-0613」にアップデートされました。このバージョンでは、システムメッセージを使用することでモデルの応答をより制御できるようになりました。さらに、新たに関数呼び出しという機能が追加されました。この機能を使うことで、プロンプトに関数を記述することでき、ユーザーの入力に基づいて関数を呼び出すための引数を含んだJSONオブジェクトが出力されます。これにより、他のツールやAPIとの統合が容易になります。
価格が安く使えるようになった
さらに、GPT-3.5 Turboの価格にも変更がありました。入力トークンに対するコストが25%削減され、現在は1,000トークンあたり$0.0015となりました。この価格変更は即座に適用され、利用者にとっては費用の軽減が実現されます。
この価格の引き下げは、とても嬉しいですね!
より長い文章を出力できるモデルもリリース
また、より長いコンテキストが必要な場合には、「gpt-3.5-turbo-16k」というモデルが導入されました。このモデルは、4kベースモデルのコンテキスト長を4倍に拡張し、より詳細な情報を扱うことが可能です。ただし、価格は入力トークンに対して$0.003、出力トークンに対して$0.004となります。
大体、日本円で1.3円程度で固定というイメージです!
新しいバージョンはもう使える
この新しいGPT-3.5 Turboのアップデートは、すでに利用可能です。ただし、6月27日には既存の安定版「gpt-3.5-turbo」が自動的に新バージョンにアップグレードされます。もし移行に時間が必要な場合は、「gpt-3.5-turbo-0301」と指定することで、古いバージョンの利用を続けることができます。なお、古いバージョンは2023年9月13日まで利用可能となっています。
まとめ
これらのアップデートにより、OpenAIのGPT-3.5 Turboはより柔軟で制御可能なツールとなりました。関数呼び出し機能により、他のツールやAPIとの連携が容易になり、開発者はより高度なアプリケーションやサービスを開発することができます。また、価格の削減やより長いコンテキストの利用も可能となり、より多くのユーザーが利用しやすくなりました。
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