この記事の最終更新日: 2023年4月14日
はじめに
DockerとDocker-Composeは、コンテナ化されたアプリケーションの開発、デプロイ、管理を支援する2つの異なるツールです。この記事では、それぞれのコマンドとその違いについて説明します。
DockerとDockerComposeはツール
DockerとDocker-Composeは、コンテナ技術を利用してアプリケーションを開発、デプロイ、管理するためのツールです。どちらもコンテナ化されたアプリケーションのライフサイクルを扱いますが、使用方法と目的が異なります。それぞれのツールの機能と違いを理解することで、プロジェクトに最適な選択ができるようになります。
Dockerコマンド
Dockerは、アプリケーションとその依存関係を1つのコンテナにパッケージ化するオープンソースのプラットフォームです。このコンテナは、Dockerエンジンがインストールされたどのマシンでも実行できます。Dockerコマンドは、個々のコンテナを操作するために使用されます。
主なDockerコマンドには以下のようなものがあります:
- docker build
Dockerfileをもとにイメージをビルドします。 - docker pull
イメージをリポジトリから取得します。 - docker run
新しいコンテナをイメージから作成し、実行します。 - docker stop
実行中のコンテナを停止します。 - docker rm
コンテナを削除します。
Docker Composeコマンド
Docker Composeは、複数のコンテナを一度に定義、起動、管理できるオープンソースのツールです。YAMLファイルによって、複数のサービスを定義し、それらの相互作用を簡単に設定できます。Docker Composeコマンドは、マルチコンテナアプリケーションを操作するために使用されます。
主なDocker Composeコマンドには以下のようなものがあります:
- docker-compose up
Docker Composeファイルに定義されたサービスをビルド、作成、開始します。 - docker-compose down
Docker Composeファイルに定義されたサービスを停止し、リソースを削除します。 - docker-compose ps
Docker Composeファイルに定義されたサービスの状態を表示します。 - docker-compose logs
Docker Composeファイルに定義されたサービスのログを表示します。 - docker-compose exec
実行中のコンテナでコマンドを実行します。
DockerとDocker Composeの比較
DockerとDocker Composeの主な違いは、使用目的と対象範囲です。
- Dockerコマンド
Dockerコマンドは、個々のコンテナを管理するために使用されます。アプリケーションやサービスが単一のコンテナで完結している場合や、手動で複数のコンテナを連携させる場合に適しています。 - Docker Compose
Docker Composeコマンドは、複数のコンテナを一度に定義、起動、管理するために使用されます。マイクロサービスアーキテクチャや、複数のサービスが相互に依存するアプリケーションを効率的に扱うことができます。
どちらのコマンドを使うべきかは、プロジェクトの要件によって異なります。単一のコンテナを管理する場合や、各コンテナの管理が容易な場合は、Dockerコマンドが適しています。一方、複数のコンテナで構成されるアプリケーションを効率的に管理する必要がある場合は、Docker Composeコマンドが最適です。
まとめ
DockerとDocker Composeは、それぞれ異なるユースケースに適したコマンドを提供しています。Dockerは個々のコンテナの管理に適しており、Docker Composeは複数のコンテナを一度に定義、起動、管理することができます。プロジェクトの要件に応じて、適切なツールを選択してください。
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